8月の朝雲ニュース

8/21日付

ニュース トップ

施設部隊が切磋琢磨
器材を使ってビルに突入
東北方面隊



東北方面航空隊のUH1ヘリの支援を受け、施設器材の分解・輸送訓練を協同で行う11施設群、104施設器材隊、105施設直接支援大隊


最新の地雷探知センサーを用い、森の中に敷設された敵の地雷探知・処理を行う6施設大隊の隊員


バケットローダーとパワーショベルのアーム先端部に防弾装甲を施し、隊員が建物2階の窓から突入する新たな戦闘法を展示する9施設大隊

【2施団=船岡】東北方面隊は7月14日から18日まで、王城寺原演習場で「第1回方面施設科訓練」を実施した。
方面隊の施設科部隊に統一した訓練の場を設け、各部隊の地位・役割を踏まえながら相互に切磋琢磨し、各部隊の長所を伸ばすとともに短所を克服することを目的に実施された。
参加部隊は担任する2施設団のほか、6施設大隊、9施設大隊、105施設直接支援大隊を錬成部隊とし、このほか通信群、航空隊も支援し、総勢約800人が参加した。
統裁官を務めた2施団長は編成完結式で、各部隊に対し、「技を磨け」「知恵を絞れ」「事故を未然防止せよ」の3点を要望、「諸官の熱き奮闘に期待する」とゲキを飛ばした。
訓練で各部隊が得意とする課目を担任、錬成対象部隊の施設支援能力の向上と、施設技術に関する知識の共有を図った。
第1回目となる今回は、特に施設科部隊への期待度が高い項目として災害派遣に即応するための各種訓練が盛り込まれた。森林を切り開いての迅速なヘリコプター発着場の構築をはじめ、ヘリを利用した施設器材の分解・輸送なども演練した。
さらに強固な施設を構築するための応用設備(ピット)の構築、道路の構築維持・補修、大断面の構築、国外任務に向けた鉄筋コンクリート・木造構築物等の構築などにも臨んだ。敵の地雷原を突破するため、センサーを用いた地雷等の探知・処理も展示した。
さらに、対ゲリコマ訓練として、実際にコンクリートの壁に炸薬を仕掛け、実爆でその破壊効果を検証したほか、市街地戦闘訓練場では施設器材であるバケットローダーやパワーショベルのアーム先端部分に防弾装甲を設け、そこに隊員が乗り込んで2階の窓からビルに突入する独自の「突入口の形成」訓練なども実動で行った。
訓練期間中は東北方総監をはじめ6・9師団長、施設学校長ら関係者約170人が視察・研修したほか、自治体の防災担当者らも見学した。
東北方面隊では「岩手・宮城内陸地震」の教訓なども踏まえ、9月上旬にも第2回目の方面施設科訓練を予定している。