航空身体検査
眼鏡使用などOK
今年度の募集から 基準緩和の見通し
防衛省はこのほど、「自衛官等採用のための身体検査に関する訓令及び航空身体検査に関する訓令」を今年9月1日に一部改正する方向で手続きを開始した。
改正では、パイロットになるために必要な「航空身体検査基準」の視力と握力の基準が緩和される見通しで、施行されれば今年度募集の海空の航空学生(受付期間=8月1日〜9月10日)から適用されるため、空自はHPなどを通じて受験希望者に受付期間中、基準緩和の可能性があることに注意を喚起している。
身体検査基準のうち、握力はこれまで「両側とも30キログラム以上」だったが、「測定値による合格基準は廃止」となるため、30キログラム以下での足切りがなくなるのが特徴で、これまで握力不足が最大のネックとなって不合格とされやすかった女性に門戸が開かれる形だ。
視力は「近距離裸眼視力が1・0以上」が、「近距離裸眼視力又は矯正視力が1・0以上」と改正されるため、近視で眼鏡を常用している受験生にもチャンスが広がるほか、現役操縦者には一部ソフトコンタクトレンズも認められる見通しだ。
防衛省では現在、訓令の一部改正に向け、同省HPや「電子政府の総合窓口」の「意見募集中案件一覧」を通じて、「広く国民から意見を求めるための意見公募」を行っており、特に大きな反対意見がなければ9月1日に施行される。
今年度の受け付けが終了した防衛大学校、一般大学卒を対象とした空自パイロットの募集に関しては、来年度から新しい基準が適用される見込みで、空自では「これまで身体的理由でパイロットを諦めていた受験生にはチャンス」と話している。