防衛省改革会議「まとめ」へ論点整理
不祥事分析に力点
政府は6月19日、首相官邸で「防衛省改革会議」(座長・南直哉東京電力顧問)の10回目の会合を開き、報告書をまとめるのに当たって、これまでの議論の全般的な論点整理を行い、(1)一連の不祥事案の分析・評価と再発防止策(2)防衛省・自衛隊に求められるもの(3)抜本的な改革の基本的方向性−−などについて意見を交わした。
不祥事案の分析・評価では、給油量取り違えや護衛艦「あたご」衝突事故、航泊日誌誤破棄、「しらね」火災事案のほか、イージス艦情報流出、「あさゆき」乗員の情報持ち出し、山田洋行関連の汚職事案などを、文民統制や情報保全、防衛調達の透明性に関わる問題としてどう盛り込むかを議論した。
委員からは、改革会議は不祥事が発端でスタートした点を指摘し、どのような事案かが分かるようできるだけ詳しく分析すべき、などの意見が出された。
防衛省・自衛隊に求められるものとしては、時代に適した文民統制の確立や任務遂行優先型の隊務運営の確立、隊員個々の職業意識の確立、法令順守の徹底があげられた。
抜本的な改革の基本的方向性では、任務遂行体制や組織・制度のあり方など約20項目について議論が行われた。
「あたご」当直士官の2人を書類送検
海自の護衛艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事故で、海上保安庁の第3管区海上保安本部は6月24日、「あたご」の乗員で事故当時、当直士官を務めていた前砲雷長の長岩友久3海佐(34)と漁船発見時の当直士官だった前航海長の後潟桂太郎3海佐(36)の二人を業務上過失致死と業務上往来妨害の両容疑で横浜地検に書類送検した。
これを受け石破防衛相は同日の閣議後会見で「書類送検は一つの区切りとして厳粛に受け止めなければならない。今後、検察庁の捜査にできる限り協力していきたい」と述べた。