6/26日付
岩手・宮城地震 給水・入浴支援など続く 被災地の中学 校庭に感謝の大文字 土石流に直撃されて倒壊、土砂に埋まった「駒の湯温泉」の建物内で、泥まみれになって行方不明者の捜索に当たる44普連の隊員(6月19日、宮城県栗原市で) 被災地の中学校生徒たちが自衛隊などの救援ヘリから見えるように、グラウンドに石灰で大きく描いた「ありがとう」の文字(6月22日、栗原市の築館中学校上空で) “土砂ダム”から排水するための大型発電機を空輸する陸自ヘリ団のCH47輸送ヘリ。眼下には栗駒山麓の崩れた山はだが広がる(6月19日) 被災地を視察、災派部隊の指揮に当たる角南6師団長(中央右)を激励する福田首相(6月18日、岩手県一関市内で) 岩手・宮城内陸地震に見舞われた宮城県栗原市の「駒の湯温泉」や「白糸の滝」では依然、10人が行方不明のままだが、村井嘉浩知事は6月22日、「自衛隊の任務は国民の生命を守ること。これ以上の捜索活動は本来任務でなくなってしまう。無理をお願いするのは難しい」として、6師団に対し捜索終了を要請、これにより22日午後5時をもって「駒の湯温泉」の6特連(郡山)、2施団(船岡)、「白糸の滝」の20普連(神町)などは県内5カ所で続けていた行方不明者の捜索活動を終了した。 「駒の湯温泉」では引き続き警察・消防が捜索を継続していることから、21日に44普連(福島)と交代して作業を始めた6特連、6高特大(ともに郡山)の隊員は、23日まで温泉建物の解体・除去や配水管の埋設などを手伝った。 一方、被災者の生活支援では、6(神町)、9(青森)後支連、6化防(神町)、9特連、9高特大、9戦大(いずれも岩手)などが15カ所で給水活動を実施、2カ所で給食支援、3カ所で配食を行っている。 入浴支援は6、9両後支連に加えて22日からは東方の1後支連(練馬)が加わり、計5カ所に野外風呂を開設。22日までの利用者数は2440人に達した。 医療支援では東北方衛生隊(仙台)の医官、看護師ら4人が栗原市の花山石楠花センターで住民の健康管理に当たっている。 各地で寸断された道路の啓開はこれまで6施大(神町)、346施中(岩手)などが当たってきたが、22日からは施設教導隊(勝田)がリモコン式のドーザー1、油圧ショベル2両を投入し、2次災害の危険が大きい奥州市の北股地区で土砂の除去作業を開始。この新装備は数百メートル離れた場所から隊員が遠隔操縦できるため、土砂で川の水がせき止められた“土砂ダム”や崖下でも作業を安全に行うことができる。 土砂ダムの水位が上がり決壊の恐れが出てきた栗原市花山の迫川では、ヘリ団のCH47輸送ヘリが排水用の大型発電機4台を空輸した。 被災者を慰めようと、23日には9音楽隊(青森)が奥州市の本寺小学校で慰問演奏を行った。 これら自衛隊の救援活動に対し、栗原市の築館中学校では生徒たちが救援活動を続ける自衛隊や消防などのヘリ搭乗員に感謝を示そうと、グラウンドに石灰で大きく「ありがとう」の文字を描き、隊員たちを感激させた。 このほか子供たちから災派部隊に、「助けに来ていただきありがとう。とても速く、大勢の方々が来て下さって、私はとても驚き、嬉しかったです」といった礼状も届いている。