海自艦艇が初訪中
「さざなみ」湛江(中国南海艦隊基地)に入港
海自8護隊の護衛艦「さざなみ」(基準排水量4650トン、艦長・溝江和彦2海佐)は海自艦艇の初の中国訪問のため6月19日、広島・呉基地を出発、同24日、中国広東省の湛江港に入港した。「さざなみ」には第4護衛隊群司令の徳丸伸一海将補以下人員240人が乗艦、併せて四川大地震の被災者に向けた毛布300枚、非常用食料2600食などの見舞品が運ばれた。同艦は28日まで同港に滞在、昨年11月に初来日した人民解放軍のミサイル駆逐艦「深セン」をホストシップとする中国側とスポーツ交歓などの交流行事を行い、7月3日帰国の予定。
スポーツ交歓や合同演奏を予定
「さざなみ」は24日午後2時半(現地時間)、人民解放軍南海艦隊司令部が置かれている湛江港の艦隊岸壁に接岸。岸壁では同艦隊司令員、副司令員、湛江市長らのほか、宮本雄二在中国大使らが出迎え、一連の歓迎行事が行われた。
滞在中は駆逐艦「深セン」乗員とのスポーツ交歓をはじめ、相互の艦上レセプション、親善訓練などのほか、27日には呉音楽隊と南海艦隊軍楽隊との日中合同演奏会も予定されている。
今回の「さざなみ」訪中について石破防衛相は24日の閣議後会見で「今までの日中の歴史を考えれば、信頼関係が一朝一夕に築けるものとは思っていない。防衛大臣同士や首脳同士の相互訪問、いろいろなレベルの相互交流が大事だ。併せて人民解放軍と自衛隊、共に国家に身をささげる人たちが交流することの意味は非常に大きい」と述べた。
日中防衛交流は昨年8月、中国国防相が9年半ぶりに来日、高村防衛相(当時)と曹剛川国防相との日中防衛首脳会談で防衛交流の促進が話し合われ、海自と中国海軍艦艇の相互訪問で合意、さらに12月の福田首相と胡錦濤国家主席との日中首脳会談、今年5月に東京で行われた日中首脳会談で6月中に海自艦艇が訪中することで合意していた。
中国側は人民解放軍南海艦隊副司令官の肖新年少将を指揮官に、「旅海」級のミサイル駆逐艦「深セン」(艦長・朱建達大佐以下345人、満載排水量6100トン)が昨年11月28日から12月1日まで東京・晴海ふ頭に入港。海自ホストシップの1護群護衛艦「いかづち」乗員とのスポーツ交流や指揮官の防衛省、海幕表敬、乗員の横須賀基地研修などが行われた。