3月の朝雲ニュース

3/27日付

ニュース トップ

離着任行事
「信頼回復に全力」赤星海幕長
「事故の責任痛感」吉川前海幕長



信頼回復の重責を負って第29代海幕長に着任、儀仗隊を巡閲する赤星慶治海将(3月24日、防衛省講堂で)


女性隊員から花束を贈られて退庁する吉川栄治前海幕長(3月24日、防衛省で)

3月24日付で退任した吉川栄治海幕長の後を受け、第29代海幕長に就任した前佐世保地方総監の赤星慶治海将の着任行事が同日午前、防衛省で行われた。
赤星海幕長は防衛省講堂で儀仗、栄誉礼を受け、申し継ぎ、前海幕長見送りの後、海幕会議室で海幕幹部に対して着任訓示。「内外情勢が大きく変化する中で、わが国の防衛、海自のあり方が広く問われているこの時期、海上幕僚長の職責の重さに身の引き締まる思いを禁じえない」と心境を述べた後、不祥事や重大事故で国民の信頼が揺らいでいる一方で、国際平和協力活動や災害派遣などの面で国民の期待と信頼が大きなものとなっていると指摘し、「精強・即応」「柔軟な対応」を要望。
さらに「現在、海自は極めて厳しい情勢下に置かれている。しかしこの状況は、視点を変えれば海自発足から55年余りが経過し、過去に見落としてきた、あるいは見直しを忘れていた部分が表面化したともいえる」として、「海上防衛の重責を担任し、身を挺して国家、国民に貢献する海上自衛隊員である誇りを全隊員で共有し、隊員一人ひとりが自己の使命と職責を認識し、やるべきことを整斉と実施し、海自の信頼回復に努め、国民の負託にこたえるため、諸官と心を一つにして全力を尽くす」と述べた。
    ◇
吉川前海幕長は離任行事で栄誉礼・儀仗を辞退、石破防衛相、斎藤統幕長、折木陸幕長、田母神空幕長ら防衛省首脳陣と海幕隊員の見送りを受けて24日午前、防衛省を後にした。
離任に際して吉川前海幕長は「私の在任中、イージス艦情報流出など海自に対する国民の皆様からの信頼を損なうような事故事案が生起した。海自のトップとしてこれらを深刻に受け止め、その責任を痛感している。特に『あたご』と漁船『清徳丸』との衝突事案については、改めてご家族、関係者の方々、国民の皆様方に深くお詫び申し上げる。海自は一日も早く信頼を回復すべく、事故原因の究明、再発防止に向け、全隊員一丸となって全力を注いでいく」とのコメントを発表した。