12月の朝雲ニュース

12/13日付

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SM−3 実射テスト迫る
上層で弾道弾迎撃
ハワイ沖の「こんごう」事前準備など万全



SM3による初の弾道弾迎撃試験に臨む海自イージス艦「こんごう」


弾道ミサイルの探知・追尾とSM3による大気圏外での迎撃を担う「こんごう」のCICルーム(戦闘情報室)

海自のイージス護衛艦「こんごう」は12月16日の週に、SM3対空ミサイルの弾道弾迎撃試験を初めて、ハワイのカウアイ島沖で行う。SM3は空自のペトリオットPAC3と並ぶ弾道ミサイル防衛(BMD)の要で、大気圏外の上層で飛来する弾道ミサイルを迎撃する。
「こんごう」は10月初旬に佐世保を出港、ハワイで米軍のSM3発射試験の追尾試験など事前準備を行っていた。本番の実射試験は同艦のMD用ソフトウエアなどの機能・性能確認が目的で、試験が成功すれば空自1高群に実配備中の下層用迎撃ミサイル、ペトリオットPAC3とともに、限定的ながら多層のミサイル防衛体制が整備されることになる。
今回の実射試験では、技本が研究開発中の「将来センサーシステム」(通称・エアボス)を搭載した海自UP3C試験母機も現地に派遣されており、「こんごう」から発射されたSM3の飛翔を遠隔地から赤外線センサーによって探知・追尾する性能評価試験を行う。
エアボスは弾道ミサイルの噴射ガスを探知する高性能の赤外線センサーで、技本が18年度から実用化に向けた研究開発を進めており、これまでも発射されたミサイルのモニターに成功している。将来的には日本のミサイル防衛システムの一翼を担う予定だ。