旧軍遺棄化学兵器回収事業
中国に8隊員派遣
吉林省蓮花泡で 識別・安全など指導
遺棄化学兵器回収事業で中国に派遣される陸自隊員と、激励する木村副大臣(右)(8月10日、防衛省で)
防衛省は8月12日、日本政府が中国東北地区で行っている旧日本軍遺棄化学兵器の発掘・回収事業に陸上自衛官8人を派遣した。
同事業は化学兵器禁止条約に基づき日中両国が平成12年度から実施しているもので、今回は昨年と同じ中国吉林省敦化市蓮花泡に民間の専門家らを含め計約30人が派遣され、8月14日から9月18日まで化学弾の発掘・回収に当たり、同20日に帰国の予定。
今回、防衛省から派遣されたのは内閣府遺棄化学兵器処理担当室に出向中の戸部敏博、福島恵両3佐と、斎藤勝志1尉(東北方総監部)、田村博邦2尉(吉井弾支)、村山敏秀(中方後支隊)、戸辺康宏(反町弾支)、五十嵐稔(2化防)、長谷川晃(101特武防)各2曹。
8人は出発に先立ち同10日、防衛省で木村副大臣に出発を報告。木村副大臣は「1カ月間、中国での活動になるが、皆さんの専門的な知識をもって、日本が果たすべき役割をしっかり果たせるよう頑張ってほしい」と派遣隊員を激励した。
8隊員の主な業務は化学砲弾の識別、砲弾の汚染の有無の確認、中国側作業員の安全管理などの指導。
防衛省はこれまで、平成12年9月に黒竜江省北安市に自衛官10人を派遣したのをはじめ、14年9月に同孫呉県に同8人、15年9月に河北省石家庄市に同8人、16年9月に黒竜江省牡丹江市寧安に同8人、17、18年には吉林省敦化市蓮花泡に各8人ずつを派遣している。