全国の空自 准曹士先任
市ヶ谷で集合訓練
制度本格運用控え 活発にグループ討議
空自准曹士先任集合訓練で自殺予防をテーマにグループ討議を行う参加者(1月24日、防衛省大講堂で)
空自准曹士先任制度(仮称)の20年度からの本格運用を前に、同制度を担当する空幕人計課では、試行期間最後の年となる19年度中に組織内の周知徹底や意識高揚を図るとともに、課題や問題点を洗い出してスムーズな運用開始につなげたい考えだ。
このため1月24、25の両日には、昨年3月の同制度の試行開始以来、第2回目となる「空自准曹士先任集合訓練」を防衛省大講堂で行った。
昨年7月の第1回集合訓練の参加者は総隊や支援集団などメジャーコマンド級を中心とした20人に限られていたのに対し、今回は参加規模を拡大、全国の編制部隊以上の全准曹士先任84人が参加、初の試みとなるグループディスカッションによる課題研究などに熱心に取り組んだ。
カリキュラムの目玉の一つは、自殺予防にかかわるメンタルヘルスをグループディスカッションの課題として取り上げたことで、首席衛生官の緒方克彦将補による進行の下、参加者は各グループに分かれて実例をさまざまな角度から分析、予防策などを話し合い、それぞれ発表した。発表後には首席衛生官がアドバイスを行い、より深い洞察や別の見方、心理学的な分析を示した。
緒方首席衛生官は「准曹士先任は普段から、部下隊員のちょっとした変化やうつ病のサインを見逃すまいと、常に隊員の目線に立ってコミュニケーションを大切にしており、素晴らしい着眼点を持っていることが分かった」と講評した。
各講義の質疑応答やグループスタディーの際には、同制度の問題点やこれまでの成果、今後のあり方について活発な意見交換が行われたほか、曹士隊員の身上把握、服務指導に関する事柄について新たな提案や要望が出された。
空幕人計課と空幕准曹士先任室では「20年度からの本運用に向け、集合訓練などを通じて意識高揚を図り、現場の声を反映させるとともに、同制度をさらに周知徹底させて全隊員の理解を得たい」と話している。