11/16日付
技本研究発表会 最新装備がズラリ 模型など初めて展示 次期固定翼哨戒機(PX)の精密模型 胴体下部や尾翼の独特の形状が目を引く次期輸送機(CX)の精密模型 技術研究本部は11月9、10の両日、東京・新宿のグランドヒル市ヶ谷で開催した第48回研究発表会(公開)で、試作装備品の実物やモデルなどの展示を併せて行い、関係者の注目を集めた。研究発表会と同時に装備品の展示を行うのは初めての試み。 今回の研究発表会は技本がこの夏、大規模改編してから初の一般向け発表会となったため、特別セッションとして担当者から技本の組織改編の概要や新設された先進技術推進センターについて詳しい説明も行われた。 また、軍事評論家の江畑謙介氏が「これからの世界とわが国の防衛装備研究開発」と題して講演、その後、各研究所が順次、19件のテーマについて発表を行った。 隣室の会場で行われた装備品展示では、開発中の次期固定翼哨戒機、次期輸送機の精密模型をはじめ、飛翔中の弾道ミサイルを高性能赤外線センサーによって探知・追尾する将来センサーシステム「エアボス」搭載機、将来のステルス戦闘機の開発に向けて試作した「先進技術実証機」の模型などが展示された。 また、対ゲリラ・コマンド対処用として陸自隊員向けに開発中の「先進装具システム」や携帯型の偵察用ロボットの実物、さらにコンクリートの壁の向こうの物体を正確に探知できる「壁透過レーダー」の試作品なども注目された。 対ゲリラ・コマンド対処用に開発の進む陸自隊員向け「先進装具システム」 室内の偵察や爆発物を撤去する「携帯型ロボット」。手前のバッグで携帯できる 将来のステルス・高機動戦闘機のための先進技術実証機「心神」のモデル。エンジン排気口の推力偏向機構に注目 次世代の潜水艦や護衛艦に搭載する各種電子機器やセンサーのテストを行う海自試験艦「あすか」の模型 ◇ 研究発表の項目は次の通り。 【先進技術推進センター】(1)大気中微粒子の気象変動に関する研究(2)個人装具の人体防護面積に関する統計的考察(3)携帯型ロボットのための搭載機構に関する研究 【陸装研】(1)固体発射薬の安全寿命予測に関する研究(2)装甲裏面剥離破片の3次元計測に関する研究(3)成型さく薬による鉄筋コンクリートの侵徹現象に関する研究(4)電磁懸架の研究 【航装研】(1)一体型MDC(主要動力機構)マスト上部ハブ構造の研究(2)CTS(風洞模擬システム)装置を使用した垂直回収無人機の遷移飛行模擬風洞試験(3)回転する保炎器による薄型燃焼器の研究(4)光制御アレーアンテナに関する研究 【艦装研】(1)音源及び複数受波器を用いた水中目標の位置局限精度(2)アクティブ磁気感応装置の受信信号の位相(3)波浪衝撃荷重に対する船底形状の影響に関する研究 【電装研】(1)高セキュリティー品質保証レベルEAL6の情報システムの研究(2)新しい符号変調パルスドップラーレーダーの研究(3)レーダー波を用いたパッシブレーダーに関する研究