47次南極観測協力
「しらせ」5カ月ぶり帰国
燃料・資材など1400トン輸送
レインボーブリッジ(後方)をくぐって5カ月ぶりに帰国、タグボートに押されて接岸する海自砕氷艦「しらせ」(4月13日、東京・晴海ふ頭で)
第47次南極地域観測協力に派遣されていた海自砕氷艦「しらせ」(艦長・大平慎一1佐以下171人)が4月13日、東京・晴海ふ頭に5カ月ぶりに帰国した。
この日午後1時37分、約500人の家族らが出迎える中、東京音楽隊の演奏に迎えられて「しらせ」が接岸。飛行甲板で出迎え行事が行われ、斎藤海幕長、加藤統幕副長、執行官の吉川横須賀地方総監らが出席。海幕長への栄誉礼の後、士官室での帰国報告に続き、大平艦長に2級賞状が手渡された。
続いて訓示に立った海幕長は「今次行動はわが国の南極地域観測事業の拡充、発展に大いに貢献した。これらの功績は艦長以下一人ひとりが与えられた自己の職責をよく理解し、全身全霊を傾け、南極の大自然に立ち向かって任務達成にまい進したたまもの」と乗員をたたえた。
「しらせ」は昨年11月14日に晴海を出港後、豪・フリーマントルを経て12月24日、昭和基地沖に接岸。燃料輸送、雪上車や建設資材などの氷上輸送、ヘリによる空輸、基地作業支援などの協力活動を行った。
輸送量は氷上輸送で約210トン、貨油パイプ輸送約484トン、空輸約387トン、廃棄物などの持ち帰り物資約312トン、基地作業支援に当たった隊員は延べ415人。
この間、47次南極地域観測隊を中心とするチームが、ドームふじ基地で世界初の深さ3028・52メートルの氷床コア掘削に成功。100万年前の大気成分を含むことから、当時の地球環境変動の解明が期待されている。
ドイツとの初の共同航空観測も行われ、「しらせ」乗員は大陸上の航空拠点に設営資材を空輸した。