3月の朝雲ニュース

3/16日付

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迎撃ミサイル ノーズコーン
試作品の試験に成功
弾頭部保護材
100キロ上空で分離確認


防衛庁は3月9日、日米で共同技術研究を行っている弾道ミサイル防衛用の海上配備型能力向上型迎撃ミサイル(スタンダード・ミサイル3)の弾頭部を保護するクラムシェル型「ノーズコーン」について、試作品の性能確認試験に成功した、と発表した。


迎撃ミサイル(SM3)の弾頭部に取り付けた「ノーズコーン」が、分離する様子のCG画像(防衛庁提供)

技本2研
引き続き弾頭など試験


試験は米国防総省ミサイル防衛庁と共同で行われ、日本時間同日午前5時47分、ハワイ・カウアイ島沖の米海軍イージス艦「レークエリー」から弾頭部にクラムシェル型ノーズコーンを取り付けた従来型SM3を発射。1分後の同48分に発射地点から約110キロ離れた太平洋上空約100キロで、弾頭部に搭載された遠隔計測器により試作品の分離機能が作動したことを確認した。
能力向上型SM3の共同技術研究は、技術研究本部第2研究所(三宿)が担当。ノーズコーンは日本側研究分野で、これにより同試作品の必要なデータの収集を終了。18年度では4構成分野のうち2段ロケットモーターについて、温度条件を変えた環境試験を行うのをはじめ、キネティック弾頭の地上試験などを行う。
政府は昨年12月24日に能力向上型迎撃ミサイルについて、研究段階から共同開発に移行することを閣議決定。18年度から日米共同開発に着手し、平成27年度の完了を目指している。開発総額は9年間で約30億ドル(3210億円)が見込まれている。
海上配備型上層システムの能力向上型迎撃ミサイルは平成11年度から日米共同技術研究を開始。迎撃ミサイルの主要構成品である(1)大気との摩擦熱から弾頭部の赤外線シーカーなどを保護するノーズコーン(2)標的を識別・追尾する赤外線シーカー(3)標的を破壊するキネティック弾頭(4)第2段ロケットモーターの4分野で、日米が分担して共同研究を行っている。