情報流出や談合で
長官、綱紀粛正を要望
「国民の信頼裏切るな」

「事態を真正面から受け止め防衛庁・自衛隊の再生を」と訓示する額賀長官(2月24日、防衛庁で)
額賀防衛庁長官は2月24日、施設庁談合事件や海自隊員の私有パソコンから情報が流出した事案などを受け、緊急に防衛庁幹部を講堂に集めて「国民の信頼を裏切る事案が相次いでいる」として、信頼回復に向け全力を尽くすよう訓示した。全国の部隊にも同時放送された。これに先立ち額賀長官は首相官邸で小泉首相と会い、防衛庁の対応策などを報告。首相から「綱紀粛正を図り、情報保全体制に万全を期すよう」との指示を受けた。一方、防衛庁は同日、高木政務官を長とする「秘密電子計算機情報流出等再発防止に係る抜本的対策に関する検討会」を設置するとともに、私有パソコン等に保存している秘密の情報や必要のない業務用データを直ちに削除するよう事務次官通達を発出。また、「施設庁入札談合等再発防止対策検討会」(長・木村副長官)は、再発防止策などの中間報告をまとめ公表した。
情報保全、小泉首相も強く指示
額賀長官は24日午後3時半から40分間、首相官邸で小泉首相と会い、秘密情報流出事案などの対応措置を報告。この後、防衛庁に戻り、同5時すぎ、事務次官以下の内局各局長、職員、統幕議長以下各幕僚長、幹部自衛官ら約800人を緊急に講堂に集めて訓示した。
長官は施設庁談合事件、秘密流出事件、さらに陸自隊員のイラク派遣を口実にした万引き、空自指揮官の不適切発言などを挙げた後、「国民の信頼を裏切る事案が相次いでいる。防衛庁・自衛隊の仕事は国民の信頼の上に成り立っている。こういう事態を我々は真正面から受け止めて防衛庁・自衛隊の再生を図らなければならない」として、小泉首相からも「綱紀粛正を図り、情報保全体制に万全を期すようにという強い指示があった」と述べた。
長官はさらに「皆さん方は高い志を持って自衛隊員になり、防衛庁職員になった。自信を失い、士気が萎えているわけではない。災害が起これば同僚が朝となく夜となく国民を助け、地域の安定に努力している。我々の先達、先輩が築いてきた誇りと自信を我々の時代に失わせしめてはいけない」と切々と述べ、信頼回復に向けた努力を求めた。