資料.4 用語解説(160ページ)

●治安出動
 間接侵略その他の緊急事態に際して、一般の警察力では、治安を維持することができないと認められる場合に、治安維持を目的に行う自衛隊の活動。間接侵略とは、国外から反政府勢力等を支援し、クーデターなどを起こさせること。内閣総理大臣は自衛隊の全部又は一部の出動を命令することができる(自衛隊法第78 条。命令による治安出動)。また、都道府県知事は、総理大臣に自衛隊の治安出動を要請することが可能(自衛隊法第81 条。要請による治安出動)。
 自衛隊は、自己もしくは他人に対する防護、任務遂行に対する抵抗を抑えるために必要と認める相当の理由がある場合、事態に応じて合理的に必要と判断される限度を超えない範囲で、武器を使用することができる。このほか、凶悪犯罪を犯した、あるいは犯した疑いのある者が職務執行に抵抗するときに、これを防ぐ手段が他にない場合、警護対象の人や施設が暴行・侵害を受けた、あるいは受ける危険がある場合、群衆が暴行・脅迫を行った、あるいは行う危険がある場合、小火器、火砲、化学兵器、生物兵器などの殺傷力のある武器を所持する、あるいは所持している疑いのある者が暴行・脅迫を行う場合、部隊指揮官の命令によって、武器を使用することができる。
 なお、命令による治安出動は、出動を命じた日から20 日以内に国会に付議して承認を求めなければならないが、国会閉会中又は衆議院の解散時は事後承認が可能。要請による治安出動は、要請した都道府県知事が事態収拾後、すみやかに当該都道府県の議会に報告しなければならない。