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 めざせ!体力強化 <30>新体力検定・準備運動③

 陸自が試行する「戦技等に直結する体力検定」(新体力検定)の3種目のための準備運動として体育学校が提案したトレーニング。各競技・種目の補強としても行える11種目の中から、今月と来月の2回は「超壕(ちょうごう)」に生かせる2種類のジャンプ運動を伝える。

かがんだ姿勢から真上に 最も高い位置で両膝抱え

 ◇しっかりと曲げる
 体力検定Ⅱを改正し試行が進められている新検定は、「短距離疾走」、「超壕」「重量物の卸下、運搬、積載」の3種目。

 「超壕」は、小銃の場合は両手で保持した状態で、拳銃の場合は腰に装着した状態でそれぞれ助走せずに立ち幅跳びの要領で約1メートルを跳躍する。迷彩服、鉄帽、半長靴など戦闘時に欠かせないすべての服や装具を身に付けて行うため、負荷が高くなる。

 体校では「超壕」を行う前のウオーミングアップとして、「スクワットジャンプ」と「タックジャンプ」の2種目を提案した。

 「スクワットジャンプ」は、立ち幅飛びの要領でかがんだ姿勢から真上に飛び、着地後はかがんだ姿勢に戻る=写真①、②

 肘を真上に伸ばし体が伸び切るイメージで飛ぶ。飛び出し時より元の姿勢に戻るときが大事。着地時の足腰への衝撃を和らげる"クッション"の役割を持たせるために、「(着地時に)足首、膝、股関節をしっかり曲げてください」と体校体育班・体育教官の住永将之2陸尉。

 ◇飛べる範囲で行う
「タックジャンプ」は、両腕の振りを利用して飛び、最も高い位置で両膝を抱え込む=写真③、④

 ジャンプ力がないと膝を抱え込めないこともあるが、「膝を絶対に抱え込んでください、ということではありません」と住永教官。

 2種類の運動はその場で真上に飛ぶが、「超壕」に合わせて前に飛んでもよい。それぞれ5回程度を目標に行う。

 2種類ともに「超壕」に備えることが目的。準備運動でのけががないよう、飛べる範囲、できる範囲で行う。住永教官は「決して無理せず、それぞれの能力に応じて行ってください」と話している。

 

 

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