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 めざせ!体力強化 <21>ランニング(フォーム)①

 持続走や中長距離走を走る際に、タイム・記録を伸ばすためには力のロスを少なくする必要がある。ランニングのフォーム(姿勢)づくりのポイントなどを体育学校体育班長の森下敬介3陸佐に聞いた。今月号で主に上半身、来月号で主に下半身について伝える。

上半身を安定させ腕をしっかり
振ることで脚の運びスムーズに

(撮影協力・塚原有希1陸曹=体校総務課)

 ▽体軸を真っすぐに
 理想的なフォームを保つ際に気を付けることはまず体軸。立ち姿勢(気を付けの状態)で体を真横から見た時に耳、肩、腰(大転子=大腿骨外側の部位)、膝、くるぶしの5点を真っすぐにする=写真①

 背の丸まり(猫背)や胸の縮こまり、腰の落ち込みなどにならないよう気を付ける。体軸を真っすぐに立てた状態から体全体を自然と前に倒し、支えられない段階で踏み出した際=写真②=の一歩が走りのフォームにつながる。

 走っているときは、重心(丹田)の真下に足を着地させる。体軸を立て、頭は重心の真上に置く。「地面からの反力をうまく使い、前に推進してください」と森下班長。

 上半身を安定させ、腕をしっかり振ることで脚運びもスムーズになる。

 ▽力抜きリラックス
 上半身のフォームづくりの留意点は力まないこと。肩などに無駄に力が入っていると、エネルギーロスにつながる。

 ポイントは(1)顎を軽く引き、瞳は真正面を見る(2)肩の力を抜く(3)肩甲骨を自然に寄せ、腹筋に適度な緊張を保つ(4)肘を90度に曲げ、後方に引く。

 肩甲骨を自然と寄せることで胸も開く=写真③=。肘は後方に真っすぐ振る=同④=。手(肘から先)だけ振ったり、手、肘を横、斜めに振ったりしない。振り子の原理で、手だけを振っても地面を平行移動する際のスムーズな推進力にはならない。

 視線を下に落としたり、顎を上げたり、首を振ったりしない。「上体をぶらさないようにしてください」と森下班長。

 フォームは常に意識し続けることが重要とも。他者のきれいなフォームを見て、自己分析することも勧めている。

 

 

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