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令和2年版防衛白書 中国の尖閣侵入「執拗」
河野大臣「意図把握の必要」訴え

2020年7月28日更新

 令和2年版の防衛白書を手に記者会見する河野防衛相(7月14日、防衛省で)=防衛省HPの動画から

 河野防衛相は7月14日の閣議で令和2年版防衛白書『日本の防衛』を報告し、了承された。今年は中国や北朝鮮の軍事動向が詳細に記述されているのが特徴で、河野大臣は閣議後の記者会見で、「中国の力による一方的な現状変更の試みが、インドとの国境やブータンとの国境、南・東シナ海などさまざまな場所でなされている。その意味で、我が国の領土である尖閣諸島周辺での中国の現状変更にもつながりかねない『執拗(しつよう)な行動』について詳細に書かせていただいた。国民の皆さまに今、日本の領土、領海で何が起きているのか、しっかりご理解いただけるようにしていきたい」と語った。


 今年の白書の表紙は「令和」の元号の由来となった万葉集の「梅花の歌」にちなんでピンク色に近い「紅梅色(こうばいいろ)」とし、白書刊行50周年を記念して1970(昭和45)年の初刊号の表紙を飾った富士山をモチーフにした線画を描いた。

 記述対象期間は、従来の毎年6月を基準とした約1年間ではなく、今回初めて年度区切りを採用。令和元年度の事象を中心に、テーマに応じて直近の事象も盛り込んだ。今後はこのスタイルで統一する。

 中国の軍事動向に関しては、沖縄県の尖閣諸島周辺で「力を背景とした一方的な現状変更の試みを執拗に継続している」と、尖閣をめぐり初めて「執拗」との表現を使って「強い懸念」を表明。「現状変更の既成事実化を推し進めている」と警戒感を示した。

 さらに、昨年1年間に尖閣諸島周辺の接続水域で確認された中国公船の活動日数は282日、船数は延べ1097隻といずれも過去最多となったことを指摘。

 今年5月には26時間以上にわたって尖閣諸島周辺の領海に侵入し、日本漁船に接近・追尾した事案も取り上げ、「事態をエスカレートさせる中国の行動は、我が国として全く容認できるものではない」と記した。

 河野防衛相は同日の記者会見で「中国ではこの30年間、不透明な形で国防費が(約44倍に)拡大され続け、それなりの能力を保持するようになってきた。当初の『懸念』は『強い懸念』になり、能力と・・・

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