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 防衛関連ニュース

<ビッグレスキュー その時に備える>
 第19回 梅崎時彦氏 唐津市

2019年7月2日更新

梅崎時彦氏 佐賀県唐津市役所防災対策監 元1海佐

 佐賀県原子力防災離島避難訓練で、向島漁港に着陸した陸自UH1ヘリに避難島民を誘導する梅崎氏(左)=平成31年2月1日

危機対応の嗅覚を呼び起こし、我が故郷を守る

はじめに

 唐津市は佐賀県北部玄界灘に面する人口12万人の城下町です。日本三大松原に数えられる「虹の松原」は、白砂青松のコントラストが息をのむほどに美しく、また、ユネスコ世界遺産に登録された豪華絢爛な14台の曳山が市内を練り歩く「唐津くんち」は圧巻です。

 私は、この自然と文化が調和した素敵な町で高校まで過ごしました。海上自衛官として全国各地を転勤して回りましたが、私の原風景は唐津のままでした。昨年8月、佐世保教育隊司令を最後に定年退職し、10月から現職に就くことができたこと、そして何より故郷に恩返しができる機会に恵まれたことに深く感謝し、日々勤務しております。

1 災害対応体制の見直し

 唐津市は、昨年7月の西日本豪雨時に「大雨特別警報」が初めて発令され、市内1500個所に土砂災害が起きるなど、多くの被害が出ました。特に指揮所活動、避難場所の開設、要配慮者の避難支援において大きな混乱を来し、災害対応体制の改善が急務でした。

 着任早々、大きな問題に直面することとなりましたが、そこで私の指針となったのが「作戦要務」の手法です。まず、在るべき姿を明確にして、現状分析を行い、問題点を摘出し、改善案を導く。次に、目的の適合性、実施の可能性、結果の受容性の観点から改善案を比較検討し、最善解を導出するというものです。

 まず、災害の初期段階から特に重視して全庁横断的に組むべき業務を、①指揮所活動、②防災・生活インフラ等維持、③避難場所開設、④要支援者対応――の四つに区分し、これらの業務に専従する職員を固有編成の垣根を廃して個別に割り当てました。

 さらに、当該職員を分割して6個班を編成し、事態推移に応じて段階的に班単位で職員を動員する配備基準、いわゆる有事対応型の任務編成「防災配備体制」を構築しました。

 市職員には「任務編成」という考え方は馴染みが薄く、・・・

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