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<防衛省10年 その評価と今後への期待>
 合法的・実効的に対応できる憲法上の規定を
 つばさ会会長 外薗健一朗氏
(第30代航空幕僚長、元空将)

2017年12月5日更新

 つばさ会会長 外薗 健一朗氏(第30代航空幕僚長、元空将)

 平成19年、「防衛省」に昇格してから早くも10年が経過した。この記念すべき節目に際して、拙稿を献ずる機会をいただいたことに感謝したい。

 防衛庁から防衛省への昇格は、国際平和維持活動等への自衛隊の派遣、有事法制の制定、統合運用体制の整備、国家安全保障戦略の策定、国家安全保障会議の設置、平和・安全保障法制の整備など、防衛庁・自衛隊創設以来、国際安全保障環境の変化に対応して防衛体制と政策が進化してきた一連のステップの一つとして位置付けられよう。

 近年、我が国の安全保障環境はたいへん厳しい状況にあるが、防衛省が「政策官庁」として適切に対処できる体制が10年前に整備されたことを評価したい。

 防衛省昇格後10年という節目に当たって、防衛省・自衛隊の今後への期待について、自衛隊OBの一人として考えるところを述べたい。


「常設統合司令部」の早期実現に期待

 自衛隊は、平成18年3月に統合運用を基本とする体制に移行したが、「常設統合司令部」の設置は長期的課題として位置付けられた。現下の北朝鮮の切迫した脅威と、中国の東シナ海における傍若無人な現状変更の動きに即応して実効的な防衛行動を取るには、一人の統合指揮官と常設統合司令部の存在が必須である。

 海上自衛隊の自衛艦隊と航空自衛隊の航空総隊は、一人の司令官の下に常設の司令部が存在している。平成29年度には「陸上総隊」が創設され、自衛艦隊、航空総隊と相まって、陸海空自衛隊が一元的な指揮のもとに統合運用を行う前提条件が整うことになる。

 現下の・・・

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