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「朝雲」グラフ特集
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待望の“日の丸兄弟機” |
| 哨戒機と輸送機という、異なる2機種を同時に開発する世界でも例を見ないビッグプロジェクトとなった次期固定翼哨戒機(PX)と次期輸送機(CX)は7月4日、平成13年の着手から5年余を経て、晴れのロールアウトを迎えた。両機は自衛隊の次期作戦機というだけでなく、民間への転用も考慮される期待の「日の丸兄弟機」とあって、この日はユーザーの防衛省・自衛隊関係者だけでなく、経済産業省、国土交通省、財務省の幹部、さらに多数の国会議員も出席し、平成生まれの大型機2機の門出を祝った。 |
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共用化で開発費250億円節約 |
![]() PXに4発搭載されたIHI製の「XF7―10」ターボファン・エンジン。初の国産大型エンジンだ |
![]() PXの胴体下部に設置されたソノブイ投下装置。上部の円型は敵味方識別用のIFFアンテナ |
![]() CXの後部扉。トラックが自走して搭載できるほど大きな開口部だが、継ぎ目がわからないほど精巧だ |
| ◇ PX、CXは平成13年、世界でも類を見ない大型機の2機種同時開発としてスタート。尾翼や主翼の一部、コックピット、搭載機器などを共有することで大幅なコスト削減を目指した結果、共用化割合は構造重量ベースでPXが約25%、CXが約15%を占め、搭載システムは約75%に上った。この結果、3000億円余の総開発費の中で、約250億円程度が低減された。 各種センサーや対潜機器など多数の電子機器を搭載するPXは、電磁干渉を防ぐために最新の「フライ・バイ・ライト」操縦システムを導入。また、同機は4発のジェット機となったことから、現有のP3C哨戒機に比べ巡航速度、飛行高度は1・3倍に向上、いち早く作戦海域に進出が可能となった。 同機は上空から海面に複数のソノブイを投下し、海中に潜んだ潜水艦を探知・追尾するが、その中枢を担う戦闘指揮システムには人工知能によるアシスト機能を搭載、若い隊員でもベテラン対潜員なみの高度な任務がこなせるようになった。 一方、CXは搭載量が現有のC130H輸送機に比べて2倍以上の30トンに増え、トラックなども自走で搭載・卸下できる。航続距離も1・5倍の6500キロに延伸し、日本から米アラスカ、ハワイ、インドネシア、インド、オーストラリアなどまで無給油で直行できるようになる。 川崎重工業ではCXを民間の輸送機に改造開発を行う意向で、関係省庁もその計画を後押ししている。 |