|
12月25日の閣議で決まった平成22年度防衛予算案の主要項目と金額は次のとおり。カッコ内は21年度予算額。金額は契約ベース。
1 事態の抑止・実効的対処によるわが国の防衛・安全確保
(1)弾道ミサイル発射への対応=538億1300万円(1111億9900万円)
・弾道ミサイル防衛システムのさらなる充実・強化
(2)特殊武器による攻撃、大規模・特殊災害等への対応=657億5500万円(853億9700万円)
・特殊武器による攻撃、大規模・特殊災害、大規模感染症に対応する装備品等
(3)特殊部隊攻撃等への対応=912億4400万円(953億8300万円)
・特殊部隊攻撃に際する重要防護施設の警戒、防護等
(4)巡航ミサイル攻撃等への対応=83億500万円
・将来脅威に対応するための先進的な装備品の研究開発=新規
(5)航空優勢の確保=161億2600万円(891億8200万円)
・航空優勢確保のための戦闘機の能力向上等
(6)海上交通の安全確保=2056億9700万円(2136億6000万円)
・対潜戦能力等の強化
2 地域環境・秩序の一層の安定化
平素からの警戒監視等の活動拡大=1042億2500万円(206億6500万円)
・情報収集・警戒監視活動による情報優越を確立するための体制を充実
3 グローバルな安全保障環境の改善=109億2600万円(169億9300万円)
・国際活動関連装備品等の改善・充実等
4 宇宙関連事業およびサイバー攻撃対処等への取り組み
(1)宇宙関連施策の推進=511億8900万円(632億8100万円)
(2)C4ISR能力の向上(サイバー空間防衛隊=仮称=編成など)=69億7900万円(31億5400万円)
(3)先進的な技術研究開発の推進=40億4800万円=新規
・防衛分野での宇宙利用の促進、C4ISR能力の向上および先進的な装備品の研究開発の実施

5 着実な防衛力整備(主要装備品等)=6260億8300万円(6849億8400万円)
6 米軍再編への取り組み(抑止力の維持等に資する措置)=128億2400万円(237億5600万円)
・キャンプ座間への陸自中央即応集団司令部の移設、横田飛行場への空自航空総隊司令部の移設等
7 基地対策等の推進=4346億2100万円(4354億500万円)
・基地周辺対策経費、在日米軍駐留経費負担、施設の借料、補償経費等
▽SACO関係経費=112億4400万円(113億8400万円)
・土地返還のための事業、訓練改善のための事業、騒音軽減のための事業、SACO事業の円滑化を図るための事業
▽米軍再編への取り組み(地元の負担軽減等に資する措置)=1272億1800万円(963億9000万円)
・在沖米海兵隊のグアム移転、普天間飛行場の移設、空母艦載機の移駐、再編交付金等
主な装備品・研究開発など
22年度予算案の主要な装備品等の内訳と研究開発。カッコ内は21年度予算の金額、数量。
◇航空機=1007億900万円(1581億5900万円)
【陸自】244億2900万円、9機(315億円、8機)
▽OH1観測ヘリコプター4機(2機)、UH60JA多用途ヘリコプター3機(1機)、CH47JA輸送ヘリコプター1機(4機)、新練習ヘリコプター1機(1機)
※OH1は4機分を短期集中調達することによる経費削減。
【海自】416億9100万円、11機(288億8300万円、11機)
▽P1次期固定翼哨戒機1機(0)、SH60K哨戒ヘリコプター3機(2機)、T5初等練習機4機(5機)、TH135次期回転翼練習機3機(3機)
【空自】345億9000万円、10機(977億7600万円、24機)
▽F15戦闘機近代化改修=2機(22機、部品等60機)、同自己防御能力向上2機(0)、F2戦闘機の空対空戦闘能力向上=1機、部品等4機(0)、F2へのJDAM機能の付加=部品等35機(部品等12機)、CH47J輸送ヘリコプター1機(0)、E767早期警戒管制機レーダー機能向上=3機(1機)、E2C早期警戒機の改善=1機(同)
※F2のJDAM機能の付加35機分改修部品を短期集中調達することによる経費削減。
◇艦船=1680億1000万円(1923億2800万円)
▽護衛艦(DDH)1隻(0)、潜水艦(SS)1隻(0)、むらさめ型護衛艦等の短SAMシステム換装=1隻(1隻)、支援船6隻(8隻)

◇誘導弾=1161億8700万円(1043億4800万円)
【陸自】▽03式中距離地対空誘導弾=1個中隊(2個中隊)▽91式携帯地対空誘導弾(B)22セット(19セット)▽96式多目的誘導弾システム1セット(1セット)▽中距離多目的誘導弾13セット(10セット)、01式軽対戦車誘導弾39セット(43セット)
【空自】▽地対空誘導弾ペトリオット・システムの改修=6個高射隊(0)
◇火器・車両等=1133億8600万円(1092億1100万円)
▽新戦車13両(0)▽99式自走155ミリ榴弾砲9両(8両)▽96式装輪装甲車17両(16両)▽87式偵察警戒車3両(1両)▽軽装甲機動車119両=陸自93両(180両)、空自26両(23両)▽車両・通信器材・施設器材等=764億6800万円(778億5700万円)
◇弾薬=1269億2800万円(1202億500万円)
◇主要な研究開発
【新規】▽03式中距離地対空誘導弾(改)の開発=巡航ミサイル、空対地ミサイル等への対処能力の向上、防護範囲の拡大および取得コストの低減を図った03式中距離地対空誘導弾(改)の開発
▽新電子戦システムの開発=電波の収集・分析を行い、敵の通信電子活動を妨害して、情報優越の獲得に寄与するために使用する新電子戦システムの開発
▽次世代潜水艦用ソーナーシステムの開発=静粛化した艦艇および浅海域での行動に対処するため、探知能力および情報処理能力を向上した次世代潜水艦用ソーナーシステムの開発
▽イージスBMD武器システム構成要素の開発=米国のイージスBMD戦闘システムに、指揮官・オペレーター支援機能およびシステムの抗たん性を向上させる機能を付加するためのイージスBMD武器システム構成要素の日米共同開発
▽新空対艦誘導弾(XASM3)の開発=高性能な対空火器が搭載されている敵戦闘艦艇に対して、より効果的な対処を可能とするために使用する新空対艦誘導弾(XASM3)の開発
▽先進統合センサー・システムに関する研究=レーダー、ESM、ECM機能を一体化したセンサーを戦闘機に搭載し、赤外線センサーとデータ融合により、ステルス目標等に対する探知、追尾能力の向上に関する研究
▽電波・光波複合センサーシステムの研究=大型航空機に搭載し、経空脅威を早期に探知し、他の武器システム等と連携して対処する遠距離探知センサーシステムに関する研究
▽防空用高出力レーザー兵器に関する研究=重要防護施設や艦船を狙ってくるミサイル等に対し、瞬時に損傷を与える近接防空用の高出力レーザーシステム構成要素に関する研究
【継続】▽新弾道ミサイル防衛用誘導弾の開発=SM3BlockIA型誘導弾の後継となる艦載型の新弾道ミサイル防衛用誘導弾の日米共同開発
▽先進技術実証機(高運動ステルス機)の研究=実飛行環境下でのステルス技術を掌握し、将来の防空態勢の検討を行うため、先進技術を統合した高運動ステルス機の試作に関する研究
|