防衛関係資料


 

浜田大臣着任訓示
2008年9月25日 防衛省

 このたび防衛大臣を拝命致しました浜田靖一です。国の防衛という国家存立の基本にかかわる崇高な任務を担うこととなり、光栄に感じるとともに、その使命と責任の重みを痛感しております。我が国の平和と独立を守り、更には我が国が国際社会で求められている責任と役割を果たし、国民の負託に応えるため、全力で取り組んでまいる所存であります。
 以下、防衛大臣着任に当たりまして、私の決意の一端を示したいと思います。
 まず、防衛省改革について申し述べます。国の防衛という崇高な任務を考えるとき、昨年来、明らかになった様々な不祥事や事故により、防衛省・自衛隊に対する国民の信頼が大きく揺らいでいることは極めて深刻な事態であり、私自身残念でなりません。
 私は、一日も早く、防衛省・自衛隊に対する国民の信頼を回復するべく、また、より精強な防衛省・自衛隊をつくるべく、石破大臣、林大臣の強い意志を引き継ぎ、防衛省改革の早期実現に向けて全力を傾ける所存であります。
 私には、防衛大臣の重責を担うに当たり、今一度かみしめたいと思っている言葉があります。
 一つには「自衛官は国の宝である」ということです。自ら志願して、「事に望んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に務め、もって国民の付託に応える」という宣誓を行った諸官の志を大切にしたいと思います。副長官として、イラクに派遣される諸官をご家族と共に見送りをした際、日本のため、イラクの人々のため、国際社会の安定のためと勇躍出発していった諸官の笑顔を忘れることはできません。そんな諸官の志に応えていきたいと思います。
 もう一つは、「自衛隊は国民の財産である」ということです。我々は、国民の安心・安全のため、災害派遣等を含め、いかなる事態にあっても有効な防衛力でなければなりません。国の防衛は一人自衛隊のみによってなされるものではなく、国民と共にあってこそ、有効な防衛力と成り得るものだと考えます。防衛省・自衛隊という組織が、国民の財産として、国民の信頼を得て真に有効な防衛力足り得るためには、私をふくめ自衛隊員が一致団結することが肝要であり、より一層の献身努力を望みます。
 防衛省・自衛隊が取り組むべき喫緊の課題として、麻生総理からは、「世界の平和と発展のため、インド洋における海上自衛隊の活動の継続などテロとの闘いや、PKO活動など、国際貢献に積極的に取り組む」こと、また、「在日米軍再編の円滑な実施などにより、日米安全保障体制を一層強化する」こと、との指示がありました。
 我々は、これらを始めとする諸課題に真摯に取り組み、国民の大きな期待に応える必要があります。
 私は、防衛省・自衛隊を預かる責任者として、諸官と共に、全身全霊を賭して職責を全うしていまいります。隊員諸官が、常に緊張感と使命感を持って日本国及び国民のためのみならず、世界平和のため、与えられた任務に全力を尽くすことを強く希望して、私の着任訓示と致します。